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生長


「あなたの心は腐りかけてるんじゃない。
まだ芽さえ出ていない種のままなのよ。」

君の言い分がそうだとすれば、
僕の反発にも近い主張がそこにはあった。

「けれども種は根を張ってしまえば場所に縛られる。
同じ場所から動けないのは嫌だ」

昔言えなかった言葉はずっとつかえたままで、
心の中でやり直しても先は見えない。

「光を浴びて伸び続ければ、空を仰ぐことだってできる。
景色が目当てなのなら、飛ばなくてもいいのよ。」

嫌になるほど耳に残ってしまう言葉は、
何故嫌になってしまったのだろう。

「問題は何が目当てなのかじゃない。
根を張る決断が全てを決める気がするからだ」

ここで枯れても構わない、というのは、
子供じみたただのわがままなのだろうか。
by junjun-no2 | 2009-05-16 00:41 | 詩・詞
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