カテゴリ:詩・詞( 64 )

20歳のノーマライズ


僕の見る世界が
とてつもなくカラフルだったなら
一歩歩けば新しい色に変わるくらい
鮮やかな生活圏だったなら

きっと僕はよだれをたらして
目を回して倒れていただろう
それは壊れているって言うんだ
清いも汚いも混じっているんだ

昔のように悩むこともなくなって
自分がだんだん特別じゃなくなってくるんだ
最初からずば抜けてなかったって
鼻の先から知り始めたんだ

寝巻きは青 帽子は黄色 シャツはピンク
明日はオレンジの服を着るんだ
僕にしか出来ないこと 作り出せるか
誰にも描けない世界を 認めさせよう
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by junjun-no2 | 2010-10-21 00:52 | 詩・詞

月の下のロジック

眠りたくない日は
眠らなければいい
背中が闇に引き寄せられていく音が
聞こえなければ

全て裏返って マイナスになった
鳥が泳いで 魚が飛んだ
道路は通れず 壁をすり抜け
得たものを失い
食べる程に腹が減る

眠りたくない日は
眠らなければいい
巨大な足音の地響きが
聞こえなければ

笑顔は悲しみに変わり
喜びは怒りに変わる
何もかもがむだになる
『さあ、外へおいでよ!』

眠りたくない日は
眠らなければいい
背中を闇に引き裂かれていく音が
聞こえなければ
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by junjun-no2 | 2010-10-21 00:50 | 詩・詞

オールド・ファッション


おなかが減ったら
食べに行こうか。
何を食べても
きっと僕はダメなんだろう。

昨日電車の中
つい口にしたこと
胸にひっかかったままです。
やっぱり僕はダメなんだろう。

「何故?」はすべて
置いてきました。
そんなの食べられるんだ。
これから、いくつでも。

強さもすべて
置いてきました。
そんなの食べられるんだ。
これから、いくつでも。

きみにとって僕は
一番じゃないんだ。
今日はちょっと遠くへ出かけて
カリっとした部分をかじる。
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by junjun-no2 | 2010-05-13 12:54 | 詩・詞

ノートに落書き

携帯もウォークマンも
バッテリー切れの一日
そんな日は空を見ながら
新しい景色を探しましょう

今日の授業はどんなかな
宿題ぜんぜんやってないや
足取りは重くなっていく
先生に怒られちゃうかな

いつか僕もしっかりしなくちゃいけないのかな
「こんなんじゃいつか誰かに笑われるぞ」って声がした

黒板を写す作業は
退屈だけど嫌じゃない
考えごとをしていたら
落書きが一つ増えていた

遠い未来に僕はいったい何をしているんだろう
なんにも変わらなかったらそれはそれでつまんないや
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by junjun-no2 | 2010-04-13 23:09 | 詩・詞

スノウ・スタア・ランプ

月の丸い夜 雪が降り積もった
ニットの帽子も汗ばんでポケットの中

息の白い日は 何にでもなれる
誰かに会えそうな気がする さぁ飛んでよ

踊るように 思うままに

見たことのない人たちを 巻き込んだら
静かな時をほほえんで 過ごすのです
いたずらなボールが飛び交う丘の上


楽しもうよ 怖くないよ
踊るように 歌うように

星型のランプを持って 歩いていく
灯火がもみの木の下 並んでいる

歌い込んだメロディを 届けにゆきましょう
歌い込んだメロディを 届けにゆきましょう
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by junjun-no2 | 2010-02-02 00:55 | 詩・詞

ファンシー至上主義(決定稿)

恋をしている女の子
人じゃないものに恋をした
遠くのほうから一目ぼれ
いつかは会いに行けるかな

犬の耳した男の子
四足歩行はお手のもの
しっぽをふりふりくねらせて
つぶらな瞳で見てほしい

そりゃ可愛くなくちゃだめだよ
格好良くなくちゃだめだよ

あなたはどこから来たの?
私とずいぶん違っているわ
おとぎの国がミルクの中 すぐに溶けてしまいそうだ!


誰も知らない白い家
ピアノがひとつの狭い部屋
正体不明の王子様
私と一緒に踊りましょ


あなたはどこから来たの?
私とずいぶん違っているわ
柔らかな左手を取って 一緒に逃げてしまおう

それから二人はどこか
遠いところへ消えていった
おとぎの国がミルクの中 すぐに溶けてしまいそうだ!
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by junjun-no2 | 2009-08-03 10:51 | 詩・詞

ヒートアイランド

水色の竜が起きると、外は水びたし。
海です。街を飲み込んで、海がすぐそこまで来ています。

一体どうしたものかと、竜は海に埋もれた街を泳ぎました。
どうやら、眠っている間に何百年の時が経ってしまい、
その間に海の水が増えてしまって街が飲み込まれてしまったようです。

そうだ、人間は!?
どうやら誰もいないようです。
竜はかつて人間に教えてもらったラジオという機械を使って、電波を探しました。
しかし、ザアザアという音だけが聞こえ、人の声を聞くことはできませんでした。

今度は、竜は山の方へと向かいました。
海に沈んでいない街があるかも知れません。もしかしたら、誰かまだいるかもしれません。
しかし、山の中の街にも人間はいませんでした。

民家の鍵が開いていたので、お邪魔させてもらうことにしました。
かつて教えてもらったDVDという録画機器も、大分埃を被っているようです。
どうやら電気も通っていないようなので、充電器を探してテレビをつけました。
録画番組の一つに、ニュース番組がありました。

人々は、暑くなって住みにくくなってしまった地球から離れ、
地球から遠く離れた別の星を探しに旅立ってしまったようです。
それはちょうど、百年前のことだと分かりました。

「もうこの星には誰もいないのかな」と、竜はうなだれました。
眠りにつく前の時代、一緒によく遊んでいた人間の子供のことを思い出しました。
色々な機械のことを教えてくれたのも、彼でした。

竜は何百年も眠り、時々起きる生き物です。
一度長い眠りについてしまうと、知っている世界はもうありません。
せっかく仲良くなった人たちとお別れするのはもう慣れっこです。
ですが、誰もいないなんてことは、今まで一度もありませんでした。

夜になって、竜は空を見上げました。
どこかの星と星の間に、今も人々は漂っているのかもしれないな、と竜は考えました。
竜には翼がなかったので、空を飛ぶことはできません。
遠い星へ向かうことはできませんでした。

竜はそれでも、人間を探すことを諦めませんでした。
「いつか必ず会いに行こう」
竜はそう決心しました。
もしかしたら、まだどこかこの星で暮らす人もいるかもしれません。

朝になって、竜は歩きはじめました。
長い長い、一人ぼっちの旅の始まりです。
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by junjun-no2 | 2009-07-15 23:45 | 詩・詞

満天の正体


映える夕日。
この景色が奇麗なのは、たぶん他に誰もいないから。

ここは宇宙。
人と人の心が星のように遠く離れている。

星はみな寂しがる。
輝きのない隕石は、賑やかに質の悪い噂を立てていた。

私の原風景。
泣きそうになるぐらい綺麗な景色は、未だ誰にも伝わらない。

空一面の光。
夜空の星はひしめき合っているように見えるだけ。
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by junjun-no2 | 2009-06-05 01:30 | 詩・詞

生長


「あなたの心は腐りかけてるんじゃない。
まだ芽さえ出ていない種のままなのよ。」

君の言い分がそうだとすれば、
僕の反発にも近い主張がそこにはあった。

「けれども種は根を張ってしまえば場所に縛られる。
同じ場所から動けないのは嫌だ」

昔言えなかった言葉はずっとつかえたままで、
心の中でやり直しても先は見えない。

「光を浴びて伸び続ければ、空を仰ぐことだってできる。
景色が目当てなのなら、飛ばなくてもいいのよ。」

嫌になるほど耳に残ってしまう言葉は、
何故嫌になってしまったのだろう。

「問題は何が目当てなのかじゃない。
根を張る決断が全てを決める気がするからだ」

ここで枯れても構わない、というのは、
子供じみたただのわがままなのだろうか。
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by junjun-no2 | 2009-05-16 00:41 | 詩・詞

異世界ファンタジー


恋をしている女の子
人じゃないものに恋してる
遠くの方から一目惚れ
いつかは会いに行けるかな

「あなたは何処から来たの?
 私と随分違っているわ
 言葉は通じるかしら?
 一度会ってお話ししてみたいの」



犬の耳した男の子
四足歩行はお手のもの
尻尾をふりふりくねらせて
つぶらな瞳は何処を見る?




森の中 奥深く 知らないものがたくさん
時々出会う人達は
あなたの常識から
とことん外れたものばかり

肉球付きの手を取って
女の子は逃げだした
「人間関係はいらない」と
不思議の森へと足を出す

二人が初めて言葉を交わした
それ以上は 闇にまぎれて
森にまぎれて
もう誰にも見えない
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by junjun-no2 | 2009-04-06 01:21 | 詩・詞